インスト
ワイナリーの四季
簡易ルール必須版(Viticulture Essential Edition)基本セット。2~6人対戦と標準ソロ。トスカーナ等の追加拡張なし。
畑にブドウを植え、収穫・醸造・熟成を経て注文を満たすワイナリー経営ゲーム。夏と冬に限られた働き手をどう配分するかを競います。
ワインを届けて評判を上げる
みなさんは荒れたワイナリーを立て直します。畑に樹を植えてブドウを収穫し、ワインにして注文へ出荷すると、評判を表す勝利点と毎年の収入が増えます。誰かが20点以上になった年を最後まで行い、年末処理後の最高点を目指します。20点に着いた瞬間には終わりません。同点なら所持金、次に貯蔵したワインの価値の合計、次に未醸造のブドウの価値の合計を比べます。それも同じなら追加条件はないので同順位にします。
これは必須版です。まず2~6人の対戦を説明し、最後に1人用の標準オートマとの差分を説明します。追加拡張の盤面や設備は使いません。1年は春の行動順決め、夏の仕事、秋の訪問者獲得、冬の仕事、年末処理の順です。人型の働き手は1年に1回だけ働きます。夏に使い切ると冬の仕事ができない、という計画が大切です。
受け継いだ畑と初期資産を用意する
中央の盤を広げ、緑のブドウ樹、黄の夏季訪問者、紫の注文、青の冬季訪問者をそれぞれ別々に混ぜ、同じ色の山札の場所へ裏向きで置きます。使い終えたカードは色ごとに表向きの捨て札にし、山札が尽きたらその捨て札を混ぜ直します。山札も捨て札もなければ、その種類は補充されるまで引けません。コインを共通の銀行、透明な粒を共通のブドウ・ワイン用マーカーにします。
各自は色とワイナリーボードを選び、5・6・7と書かれた自分の畑カードを畑側で3枚並べます。この数字は植えられる樹の合計値であり、売買価格でもあります。コルク型の得点駒を得点表の開始位置0、瓶型の収入駒を継続収入表の中央0へ置き、雄鶏を起床表の上に置きます。施設駒と未雇用の働き手は手元で区別しておきます。
雄鶏を無作為に1個選び、その色の人へ親マーカーを渡します。赤い母親カードと青い父親カードを別々に混ぜ、各自1枚ずつ表にします。母親から通常の働き手2人と、描かれた種類・枚数のカードを先にもらい、自分だけが内容を見える手札にします。父親から大きな働き手1人と、表示された所持金をもらいます。父親にある施設か追加のお金などの選択は、親から時計回りに決めます。施設を選んだら該当駒を建設済みの位置に置きます。父親によっては施設でなく働き手や勝利点を選びます。初期資産はこの2枚の表示だけで決め、全員へ同額のお金を重ねて配りません。処理後は両親カードを箱へ戻します。施設、使える働き手、所持金、手札の枚数と色別枚数は公開情報です。
春に起床順を決め、夏と冬に1人ずつ置く
春は親から時計回りに、雄鶏を起床表の空いている1行へ置きます。選んだ瞬間に、1行目は何もなし、2は緑カード1枚、3は紫カード1枚、4は1リラ、5は黄か青を選んで1枚、6は1勝利点、7は今年だけ使える灰色の働き手1人を受け取ります。小さい番号ほど、その年の夏・秋・冬で先に行動します。親だから年間ずっと先手、ではありません。
夏は起床表の上から順に、使える働き手を1人、黄色の仕事へ置いて直ちに実行するか、パスします。まだ活動中の全員でこの順を繰り返し、全員がパスしたら秋へ進みます。パス後はその季節に戻れませんが、残した働き手は冬に使えます。秋は働き手を使わず、起床順に各自が黄か青の訪問者を1枚引きます。冬も同じ起床順で、今度は青い仕事に1人ずつ置くかパスします。夏に置いた働き手を冬に使い直せません。
同じ仕事にある枠は、2人なら左だけ、3~4人なら左と中央、5~6人なら3枠全部を使います。1枠には1人だけ置け、自分の駒でも他人の駒でも塞がります。空き枠を左から埋める義務はなく、中央のボーナス枠を先に選べます。ボーナスは任意ですが、基本の仕事は実行必須です。大きな働き手は普通の空き枠にも置けますし、中央盤の仕事なら全枠が埋まっていても、その仕事の絵の所に置いて実行できます。この特別な置き方ではボーナスは付きません。複数人の大きな働き手が同じ仕事を使うこともできます。個人ボードの専用枠の使用制限を突破はできません。
夏の6種類の仕事と、最初の一手
夏の仕事は6種類です。緑カードを引く仕事は樹1枚を手札へ加え、ボーナスならもう1枚です。見学案内は銀行から2リラ、ボーナスならさらに1リラです。建設は手元の未建設施設1つの価格を払い、施設駒を自分のボードへ置きます。建設のボーナスは1リラを得るので、支払い前にも受け取れます。同じ施設は1つまでです。
植樹は手札の緑カード1枚を、売却していない畑1つへ表向きに置きます。カードの左上に棚や灌漑の印があれば、既にその施設が必要です。その畑にあるすべての赤と白の数字を足して、畑の5・6・7の上限を超えてはいけません。植えたカードは収穫しても残り、自由に移動できません。ボーナスならもう1枚を同じ条件で植えられます。
黄の訪問者使用では、手札の黄カード1枚の費用を払い、効果を解決して捨てます。ボーナスなら1枚目を終えてから2枚目を選んで使えます。売買の仕事では、未醸造のブドウを1個以上売るか、畑1枚を売るか、売った畑1枚を買い戻します。ブドウは自分の圧搾場から除き、価値1~3なら1個1リラ、4~6なら2リラ、7~9なら3リラです。畑の売却・買い戻しは表示の5・6・7リラで、樹のある畑は売れず、売った畑には植えられません。売買ボーナスは1勝利点です。ブドウを買う仕事ではありません。
たとえば最初の夏、通常の働き手1人を空いている見学案内の左枠へ置けば、費用なしで2リラを得ます。残りが通常1人と大きい1人なら、その2人を冬に残すこともできます。別の年、手札に赤1のサンジョヴェーゼがあれば、これは施設不要なので植樹で空いている5の畑に植えられます。その畑はまだ合計1で、後の収穫から毎年赤1のブドウを生みます。
建物が変えること
棚は2リラ、灌漑は3リラで、必要印のある樹を植えられるようにします。風車は5リラで、樹を植えたとき年1回まで1点を得ます。試飲室は6リラで、自分の貯蔵庫にワインが少なくとも1個ある状態で見学案内を行うと年1回まで1点です。試飲にワインは消費しません。コテージは4リラで、秋に訪問者を追加で1枚引きます。2枚の色は自由ですが、引く前に両方の色を決めます。
小さな貯蔵庫は初めからあり、赤と白の価値1~3を貯蔵できます。中貯蔵庫は4リラで価値4~6とロゼ、大貯蔵庫は6リラで価値7~9とスパークリングを扱えるようにします。大を建てるには中が先に必要です。施設を建ててもブドウやワインが自動で発生するわけではありません。
鋤の施設は2リラです。自分専用の仕事枠になり、夏か冬に働き手1人を置いて、植えた樹1枚を手札へ戻すか、畑1つを収穫できます。この施設は年1回までで、夏に使ったら冬には使えません。大きな働き手でもこの回数は増やせません。通常の収穫も含め、同じ畑の収穫は年1回までです。
冬の6種類の仕事と、ブドウからワインへ
冬は、紫の注文カードを1枚引く、青の訪問者1枚を使う、4リラを払って通常の働き手1人を育成する、畑1つを収穫する、ワインを最大2個作る、注文1枚へ出荷する、という6種類です。紫と青のボーナスはそれぞれ追加1枚、育成のボーナスは1リラ、収穫は追加1畑、醸造は追加1個、出荷は1勝利点です。育成した人は来年から使用でき、通常5人と大きい1人までです。灰色の臨時労働者はこの上限に数えません。訪問者で育成しても、特記がなければ来年からです。
夏にも冬にも使える共通の荷車枠は、働き手1人で1リラをもらいます。ここだけ人数制限がなく、同じ年に何人置いてもかまいません。
収穫では、選んだ畑にある赤の数字を合計して赤ブドウ1個、白を合計して白ブドウ1個を、自分の圧搾場の該当数字へ置きます。赤1と赤2の樹を同じ畑に植えていれば、赤1と赤2を別々にもらうのでなく、赤3を1個もらいます。各色・各数字の場所は1個までです。同じ数字が埋まっていたら、空いている下の数字へ下げ、下にも空きがなければそのブドウは得られません。植樹カードは畑に残します。
醸造では、圧搾場のブドウを取り、作るワインの場所へ置き換えます。赤1個は同じ価値の赤ワイン1個、白1個は同じ価値の白ワイン1個です。同色のブドウ複数を足すことはできません。赤1個と白1個の合計はロゼ1個になり、最低価値4で中貯蔵庫が必要です。赤2個と白1個の合計はスパークリング1個になり、最低価値7で大貯蔵庫が必要です。混ぜた余分な粒は共通在庫へ戻します。合計9超は9として扱い、空きや貯蔵庫の上限によって必要なら価値を下げますが、ロゼ4未満やスパークリング7未満にはできません。ワインも種類・数字ごとに1個までで、下げても合法な空きがなければ作れません。既にワインになった粒同士は混ぜません。
たとえば赤3のブドウを収穫した次の手番、醸造で赤3のワインにできます。別の赤4も一緒に醸造したいが中貯蔵庫がなければ、赤4を赤3へ下げる必要があります。先の赤3がその場所を使っていれば、さらに赤2へ下がります。2つのブドウを足して赤7にすることはできません。
出荷、訪問者の読み方、年末と勝敗
出荷は手札の紫カード1枚を公開し、描かれた各ワインに対し同じ種類で数字以上のワインを必ず1個ずつ貯蔵庫から取り除きます。赤2の要求なら赤3で代用できますが、赤1を2個足して払うことはできません。注文の勝利点を直ちに加え、表示の継続収入ぶんだけ瓶駒を進め、カードを捨てます。収入は最大5です。出荷時にそのリラを直接もらうのでなく、年末に現在の収入額を毎年もらえます。たとえば赤2以上と白4以上の注文は、赤2と白4を各1個消費して3点、継続収入を1段増やします。
訪問者は黄なら夏、青なら冬の使用枠で出します。カードの樹の印は緑カード、瓶と数字はワインの種類と価値、粒の印はブドウ、コインはリラ、輪に入った点数は勝利点、人型は働き手です。カードは通常ルールに明記した範囲だけ例外を作ります。「または」は片方、「2つ選ぶ」は異なる選択肢2つです。費用や条件を満たし効果を実行できる必要があり、「最大2つ」なら少なくとも1つは行います。順序指定がなければ複数効果の順番は選べます。効果中の追加の仕事に別の働き手は不要です。点を支払う効果でも−5点未満にはできません。効果で直接ブドウを置くことは畑の収穫とは別です。「貯蔵庫を1段階上げる」は中がなければ中、中があれば大です。
両季節が終わったら、ブドウとワインすべての価値を1上げます。高い粒から動かすと空きが分かります。9より上にはならず、中なしでワイン3を4へ、大なしで6を7へ進めません。先が塞がっていても失わず元の場所に残します。働き手を全員回収し、灰色は起床表へ返し、継続収入を銀行からもらい、手札が8枚以上なら好きなカードを捨てて7枚にします。雄鶏を表から外し、親マーカーを反時計回りの隣へ渡します。誰かがこの年に20点へ到達していれば、ここで最高点を比べ、同点は最初に説明した順に比べます。未到達なら次の春です。参加者間でお金やカードを自由に交換する取引はできません。
1人なら標準オートマで7年を競う
1人では、自分の準備を通常どおり行い、相手色の得点駒を20点へ置きます。起床表7行それぞれに透明な粒を1個置き、オートマカード24枚を混ぜて裏向きに置きます。他人が行動したときだけ自分に利益がある訪問者は取り除くか、引いたら引き直します。日本語正誤表が挙げる基本の例は、黄の結婚パーティとペテン師、青の知事とミス「ワインの女王」です。拡張のカードは入れません。
各年の春は、粒が残る行だけを選び、起床ボーナスを受け、その粒を自分のボーナストークンとして取り置きます。1年ごとに違う行を選ぶので7年で使い切ります。夏と冬の開始に各1枚オートマカードを引き、今の季節に対応する仕事の左枠へ相手の働き手を置きます。カードの黄・緑の指示は夏、赤・青の指示は冬にまとめ、T付きの拡張用指示は無視します。相手は仕事やボーナスを得ず、枠を塞ぐだけです。自分も2人用の左枠だけを使い、大きな働き手なら塞がれた仕事も使えます。
自分が中央盤へ働き手を置く手番に、取り置いたトークンを1個まで消費すると、その仕事のボーナスも得られます。基本仕事とボーナスの順は選べ、トークンを年越しで貯めてもかまいません。年末は相手の働き手も回収します。夏季訪問者の起床順を変える効果では7行目へ移れません。標準ソロは途中で20点を超えても終わらず、7年目の年末に自分が20点より多ければ勝ち、20点なら引き分け、少なければ負けです。難易度変更、攻撃的変則、キャンペーンは今回は使いません。