インスト
電力会社 充電完了!
簡易ルールアークライト完全日本語版(2019年Recharged Edition)基本セット。Rio Grande公式英語Rechargedルール基準の独自和訳。ドイツ・米国盤と2人用を説明。別マップ拡張・プロモカード・旧版は含めない。
発電所を競りで購入し、燃料と送電網を整えて都市へ電力を届けるゲーム。市場価格と行動順を考え、最後に供給できる都市数を競います。この項目はルールが改訂された充電完了版です。
都市へ電気を届ける会社をつくる
私たちは電力会社です。発電所を競りで買い、燃料を仕入れ、都市へ送電網を広げます。勝つのは、最後に自分の都市へ最も多く電気を届けられる会社です。都市の家の数だけでも、発電所の数字だけでも勝ちではありません。発電所の供給能力、使える燃料、自分の都市数、この三つが揃う必要があります。
この説明は「充電完了!」という改訂版です。通常は3〜6人で進め、2人では最後に説明する自動の会社「コンツェルン」を加えます。盤はドイツとアメリカの両面で、最初はドイツを使いましょう。別売のマップやプロモカードは加えません。お金の単位はエレクトロ、ここではEと呼びます。
人数別の準備と発電所の山
盤の色分けされた地域は六つで、各地域に都市が七つあります。2人・3人なら三地域、4人なら四地域、5人・6人なら五地域を、ひとかたまりにつながるように選びます。全員が同じ範囲内で遊び、色ごとに担当を分けるわけではありません。選ばなかった地域の都市と道は、通過にも使えません。
各自、同じ色の家22個、50E、収入の早見カードを取ります。家1個を接続都市数の0へ、もう1個を手番順の上段へ置き、最初の順番は無作為に決めます。燃料市場を準備します。石炭は価格1〜8、石油は3〜8、ゴミは6〜8、ウランは14〜16の枠を、それぞれその燃料の印どおりに埋めます。残りの燃料は共通ストックへ置き、お金は銀行へまとめます。アメリカの石炭専用置き場は開始時に空です。
人数に合う資源補充カードを市場の近くへ置きます。このカードには盤の国、人数、三つのステップごとの補充量があります。左がステップ1、中央が2、右が3です。現在のステップと使う国を取り違えないでください。
裏にプラグがある番号03〜15の発電所を混ぜ、8枚を表向きに出して番号順にします。小さい4枚が現在市場、大きい4枚が未来市場です。残りのプラグ裏カードから1枚を裏向きで脇へ確保します。ステップ3カードを別にし、裏がソケットの発電所も混ぜます。まだ配っていないプラグ裏カードとソケット裏カードから、2人なら各1枚・5枚、3人なら各2枚・6枚、4人なら各1枚・3枚を、見ずに箱へ戻します。5〜6人は除きません。
残った発電所を一緒に混ぜて山にし、ステップ3カードを一番下、確保したプラグ裏1枚を一番上へ置きます。競りのハンマー、割引マーカーを市場の横へ置きます。接続都市数の表に、ステップ2と終了の仕切りを置きます。ステップ2の目印は2〜5人で7都市、6人で6都市。終了は2人18、3〜4人17、5人15、6人14都市です。
発電所の読み方と一ラウンド
発電所の大きい番号は通常の最低入札額で、能力の大小は下の家の中の数です。下部の燃料印が、1回動かすのに払う燃料の種類と数です。例えば14番はゴミ2個で最大2都市へ供給します。半分のゴミで1都市だけを動かすことはできません。
発電所には必要燃料の2回分まで保管できます。14番ならゴミ4個までです。石炭と石油の両方を使える茶黒の発電所は、その二種を好きな組み合わせで使えます。05番なら合計2個で1都市、保管は二種類を合わせて4個まで。緑や青の自然エネルギー発電所は燃料不要で、燃料を保管できません。33番は燃料なしで4都市へ供給できます。
一ラウンドは、順番決定、発電所の競り、燃料購入、都市への建設、発電と収入・市場更新、という五つのフェイズです。フェイズとは全員が同じ種類の仕事をする区切りです。一人が五つを続けて行うのではなく、全員の競りが終わってから全員の燃料購入へ進みます。ステップはそれとは別で、ゲーム全体の進展を表す1・2・3です。毎ラウンドにステップが進むわけではありません。
順番決定と競り
ラウンド開始の順番は、自分の家がある都市の数が多い人を先にします。同数なら、持つ発電所のうち最大の番号が大きい人が先です。最初のラウンドだけは準備の無作為順を使います。
競りの開始時、現在市場の最小番号の発電所に割引マーカーを載せます。その1枚だけは最低入札が1Eになります。順番が先の人から、現在市場の1枚を競りへ出し、最低額以上で入札します。未来市場は選べません。入札は手番順でなく、競りを始めた人から時計回りに続け、前より高い金額を入れるかパスします。自分の現金を超える入札はできません。一つの競りでパスしたらその競りに戻れません。最後に残った人が自分の最高入札額を銀行へ払い、発電所を取ります。
一ラウンドに買える発電所は一人1枚だけです。落札した人はそのラウンドの競りにもう参加できず、手番順の家を同じ列の下段へ移します。発電所を買ったら山から補充し、番号順に並べ直し、小さい4枚を現在市場にします。
競りを始めた人が落札したなら、まだ買っていない次の人が競りを始めます。他人が落札したなら、始めた人は別の現在市場の発電所を競りに出すか、このフェイズから抜けることを選べます。自分の順番に競りを始めず抜けるパスをすると、そのラウンドの後の競りには参加できません。単に他人の競りでパスしただけなら、後の別の競りには参加できます。最初のラウンドは全員が必ず1枚買います。最後に買う一人は、選んだ発電所の最低額だけ払います。
割引の発電所を買えば割引マーカーを外します。まだ割引がある間に、それより小さい印刷番号を山から引いたら、その新しい小番号の発電所を除外し、割引マーカーも外して、もう1枚補充します。小番号を捨てるのは割引がある間だけで、すべての補充カードへ永続して適用するルールではありません。割引の発電所が売れずに競りフェイズが終わったら、その割引発電所を除外して1枚補充し、マーカーを外します。
所有できる発電所は3枚まで。4枚目を買ったら、買ったばかりのもの以外から1枚を捨てます。捨てる発電所の燃料は、残りの発電所に種類と容量が合えば移せます。入りきらない燃料は市場でなくストックへ戻します。借金して買う方法や、発電所を銀行へ売る方法はありません。
最初の競りフェイズだけは、全員が発電所を買った後に順番を再判定します。都市数はまだ全員0なので、発電所の番号が大きい人から順に並べます。その順をこのラウンドの残りに使います。下段の家は全員上段へ戻します。
燃料を買い、都市をつなぐ
燃料購入と都市建設は、どちらも手番順の逆、つまり後ろの人からです。燃料購入では自分の番に欲しい個数をまとめて買い、各枠の表示価格を1個ごとに払います。安いものから買えるので、先に買った人のあとで価格が上がることがあります。現在持つ発電所に使える燃料だけ、各発電所の2回分の保管上限まで買えます。対応発電所のない燃料を将来用に買うことはできません。保管中の燃料は、いつでも適合する自分の発電所間で移せます。
市場の燃料がなくなったら、そのラウンドではそれ以上買えません。ただしアメリカの石炭だけは、石炭専用置き場に残る分を1個8Eで買えます。燃料のコマは有限です。発電用1回分だけを買っても、2回分を蓄えても、買わなくても構いません。
建設も逆順で、各自、望む数の都市をまとめてつなげられます。最初は選んだ範囲の空いている都市を一つ選び、最初の家を10Eの枠へ置きます。以降は自分の家がある都市のどれかから、新しい都市までの最安経路の道の料金を足し、新しい都市の空いている最も安い建設枠の料金を払います。他人の家のある都市を通過してもよく、通過だけならそこに家を建てる料金は不要です。道や都市の所有者にお金は払いません。
ステップ1は都市に家が一つまで、建設費10E。ステップ2は違う人の家が二つまでで、二つ目は15E。ステップ3は三つまでで、三つ目は20Eです。ステップ2や3でも、まだ空の都市なら10Eで始められます。自分は同じ都市に二軒置けません。料金0の道で結ばれる隣の都市も、別の都市として1軒ずつ置けます。
この番に加えた都市から、続けて次の都市へ伸ばせます。過去に道を通過する料金を払ったことは、その道を所有したという意味ではありません。新しい都市ごとに自分の家のある都市から料金を計算します。発電能力より多く都市を建ててもよく、最初の都市を建てるのを後のラウンドまで待っても構いません。家を置くたび接続都市数のマーカーを増やします。各フェイズの自分の行動を終えた印に家を下段へ移し、全員が終わったら上段へ戻します。
発電、収入、市場更新
発電は手番順の先の人からです。動かす発電所を選び、各発電所の指定燃料を1回分消費し、ストックへ戻します。アメリカでは使用した石炭を専用置き場へ戻します。発電所は一ラウンドに各1回だけ動きます。2回分の燃料を保管していても、同じ発電所を2回動かせません。
実際の供給都市数は、動かした発電所の能力合計と、自分がつないだ都市数の小さい方です。すべての発電所を使う義務はありません。余剰電力は捨て、次へ蓄えません。供給都市数に応じて収入カードの金額を銀行から得ます。0都市でも10E、1都市22、2都市33、3都市44、4都市54、5都市64、6都市73、7都市82、8都市90、9都市98、10都市105、11都市112、12都市118、13都市124、14都市129、15都市134、16都市138、17都市142、18都市145、19都市148、20都市150Eです。
次に、使用盤・人数・今のステップの補充カードどおりに、ストックから各燃料を市場へ補充します。高い価格の空き枠から詰めて、指定個数を置きます。ストックが足りなければ、ある分だけです。例えばドイツ5人のステップ1は石炭5、石油4、ゴミ3、ウラン2個ですが、ストックに石炭が4個なら4個しか補充できません。ドイツでは39番の原子力発電所を誰かが買った後は、以降ずっとウラン補充を止めます。39番が準備で除かれたり、誰も買わなかったりしたなら止めません。
最後に発電所市場を更新します。ステップ1と2なら未来市場の最大番号を山札の一番下へ入れ、新しい1枚を引いて並べ直します。ステップ3なら市場の最小番号をゲームから除いて1枚引きます。山札がなくなった後は補充できなくても続け、各更新で最小発電所を除きます。これで一ラウンドが終わります。
二つのステップ移行
誰かの都市数が、2〜5人で7、6人で6に達した建設フェイズの後、発電フェイズの最初にステップ2へ移ります。建設の途中で二軒目の枠が開くわけではありません。移行時に一度だけ市場の最小番号の発電所を除いて補充し、以後は二軒目15Eと補充カード中央の列を使います。
ステップ3カードを山から引いたら、次のフェイズからステップ3です。競り中に引いた場合は、その競りフェイズが終わるまで最大番号扱いで未来市場の最後に置き、残った山を混ぜ直します。競り終了後にステップ3カードと市場の最小発電所を除き、補充しません。次の燃料購入からステップ3です。
発電所市場のラウンド末更新で引いた場合は、カードと最小発電所を除き、補充せず、残った山を混ぜ直します。このラウンドの燃料補充はまだステップ2の列を使い、次のラウンドからステップ3です。まれに2より先に3が来る場合は、2の移行処理を先に済ませて3へ進みます。
ステップ3では市場は6枚になり、次の競りから6枚すべてが購入候補です。未来市場はありません。都市の三軒目20Eが使え、補充カード右列を使います。旧版と違い、都市数以下の番号の発電所を自動で捨てる処理はこの説明の改訂ルールにはありません。
最初と次のラウンドを数字で試す
初期市場に03番が出ている例を考えます。これは石油2個で1都市に供給する発電所です。最小番号なので割引がつき、競りを1Eで始めて全員がパスすれば1Eで買えます。50Eから49Eになります。最初の競り終了後の順番再判定では、03番は他の発電所より小さいので後ろになり、逆順の燃料購入では先に買えます。
石油の価格3の枠が三つ残っている状態で4個買うなら、3+3+3+4で13Eです。03番の保管上限4個ちょうどに収まり、現金36E。選んだ地域内でまだ空のエッセンへ最初の家を10Eで置けば26E。03番から石油2個を消費して1都市へ供給し、22Eを受け取り、48Eと石油2個が残ります。
次のラウンドも03番を保有したままで、ほかの競りは買わずに抜ける例なら、燃料は残った2個で足ります。選んだ地域内のデュースブルクがまだ空で、エッセンからの道の料金が0のドイツ盤なら、次の家は10E、現金38Eです。都市は2ありますが03番は1都市分しか発電できません。残り石油2個を使って1都市へ供給し、22Eで現金60E。保管が2回分あっても供給能力が二倍にならないことと、家を増やしても能力が足りなければ収入は増えないことを、この例で確認できます。
終了と勝敗
2人なら18、3〜4人17、5人15、6人14都市に誰かが達したら、その建設フェイズを全員が終えたところでゲーム終了へ進みます。到達した人の建設中に即座に止めるのではありません。到達数を超えて建てても構いません。
最後は収入を受け取らず、手元にある発電所と燃料で実際に何都市へ供給できるかを比べます。最も多く供給できた人が勝ちです。例えば家17軒でも能力・燃料で13都市しか供給できない人より、家16軒で16都市へ供給できる人が勝ちます。同数なら残金の多い人です。公式資料は、残金まで同じ場合の追加の判定条件を定めていません。最後に新しい燃料を買ったり、最終収入を得て残金へ加えたりはできません。
2人用コンツェルンとの競合
2人では通常の人数別準備に加え、第三色のコンツェルンを用意します。コンツェルンはお金を持たず、都市数マーカーも置かず、順位は常に二人の間の2番目です。家16個を使い、別に順番用1個を取ります。三つの連続地域を選んだ後、最初のプレイヤーがコンツェルンの家1個を好きな都市の10枠に置きます。相手が、すでにあるコンツェルンの家に隣接する都市へ2個を1個ずつ、最初の人が同様に2個、相手が最後の1個を置きます。合計6都市のかたまりで始め、残り10個を供給にします。
競りは二人だけで行います。順番1の人が始めた競りで誰かが買った後、またはその人がフェイズをパスした後、コンツェルンは現在市場で最大番号の発電所を無料で取ります。市場を通常どおり補充します。すでに3枚を持つなら、その市場の最大番号が自分の最小番号より大きい時だけ取り、最小の1枚を除きます。ステップ3では市場にある最大番号を候補にします。
燃料購入は逆順なので、順位3の人、コンツェルン、順位1の人の順です。コンツェルンは全発電所を1回ずつ動かす燃料を市場から無料で取り、備蓄しません。不足ならあるだけ。石炭・石油兼用の発電所は石炭から1個ずつ交互に取り、片方が尽きたら残る方を使います。発電フェイズでは持つ燃料をストックへ戻します。
ステップ1では開始時のコンツェルン6都市はすでに埋まっているので二人とも建てられません。プレイヤーが新たな空の都市へ家を置くたび、供給に家が残っていればコンツェルンの家を同じ都市の15枠へただちに置きます。これにより、そこへもう一人が入れるのはステップ3になってからです。コンツェルンの都市はステップ2を引き起こさず、勝つこともありません。通常の二人の順番は都市数と最大発電所で判定し直し、コンツェルンだけ2番を固定します。終了はプレイヤーが18都市へ達した建設フェイズ末で、二人の供給都市数と残金を比べます。
任意の開始都市予約と、よくある間違い
慣れた人向けの任意ルールでは、地域と無作為順を決めた後、順番に将来の開始都市をウランで予約します。最初に建てる時は自分の予約した都市に限らず、誰かが予約した都市から始められます。開始都市として使う以外、その予約都市にはステップ1で入れません。家を置いたらウランをストックへ戻します。2人用で予約を使う場合は、コンツェルンの最初の6都市を先に置き、二人の予約都市にはコンツェルンの家も15枠へ置くため、供給の残りは8個です。初回はこの予約ルールを使わずに始めます。
競りは先の順、燃料と建設は逆順です。発電所の番号は価格と順番用、能力は家の数字です。燃料を貯めても一回の発電能力は増えません。自分の家は同じ都市に一つだけ。都市数で終了を起こせても、燃料不足なら勝てません。割引、二人の自動会社、ドイツのウラン停止、アメリカの石炭置き場は改訂版の要素として、盤と人数に合わせて適用します。