インスト
ウイングスパン
簡易ルール基本セット・拡張なし
鳥を保護区へ迎え、餌・卵・鳥カードを得る行動を育てる。4ラウンドで鳥、ボーナス、目標と蓄えから得点する。
保護区を育てる
私たちは鳥の保護区を作ります。鳥を迎えるとその鳥自身が得点になるだけでなく、餌を取る、卵を産む、次の鳥を探す行動も強くなります。4ラウンドが終わったとき、鳥の点、ボーナスカード、ラウンド目標、鳥に載った卵と蓄え、鳥の下のカードを合計し、一番高い人が勝ちです。これは基本セットの2~5人で遊ぶ説明です。ソロのオートマと拡張の追加ルールは含めません。
自分の個人ボードには、上から森林、草原、湿地という3つの生息地があります。横一列に5羽まで鳥を置けます。森林では鳥の食べ物を得て、草原では卵を産み、湿地では鳥カードを引きます。別の行動として、手元の鳥カードを保護区へ置くこともできます。1手番で選ぶのはこの4つのうち1つだけです。カードを得た直後に無料で置けるわけではありません。
場と手元の準備
鳥カードを混ぜ、裏向きの山札を作ります。山札はまだ内容を見ずに引くカードの束です。その隣の鳥トレイへ3枚を表向きに並べ、誰でも内容を見られるようにします。ボーナスカードも別に混ぜます。5個の餌ダイスを餌箱へ振り入れます。ダイスの出た面は餌の候補です。無脊椎動物、種子、魚、果実、齧歯類の5種類の餌トークンと、卵を全員が取れる共通の置き場に分けます。卵の色そのものにルール上の違いはありません。
ラウンド目標ボードは、競争する緑の面か、各自が達成数で点を取る青の面を全員で決めます。初めてなら青でも構いません。両面の目標タイルを裏を見ずに混ぜ、ランダムな面を表にして1~4ラウンドの各枠へ1枚ずつ置きます。今回使う目標はゲーム開始時から分かっています。残りは使いません。
各自は個人ボード、同色のアクションキューブ8個、鳥カード5枚、ボーナスカード2枚、5種類の餌を1個ずつ受け取ります。手札とは、自分が持ち、まだボードへ出していない鳥カードです。最初の鳥5枚から0~5枚を残し、残す鳥1枚ごとに任意の餌1個を共通の置き場へ返します。鳥を2枚残したなら、鳥3枚を捨てて餌2個を返し、鳥2枚と餌3個で始めます。ボーナスは2枚を見て1枚を残し、もう1枚を捨てます。最初から卵を受け取るわけではありません。開始プレイヤーを無作為に決め、開始マーカーを渡します。2人から5人までは同じ準備です。
手番と鳥カードの読み方
開始プレイヤーから時計回りに手番を行います。自分の番が来たら、未使用キューブ1個を選んだ行動のマスへ置き、その行動を最後まで解決して左端に移します。これが使用済みの印です。1ラウンド目は8回行動できます。2、3、4ラウンド目はそれぞれ7、6、5回です。途中で早くパスしてキューブを次のラウンドへ持ち越すことはしません。
鳥カードの左上には、置ける生息地と必要な餌が示されています。複数の生息地が描かれていれば、置くときにそのうち1つを選べます。羽の横の数字は最後の点数、巣の印は目標に使う巣の種類、卵の印の数はその鳥に載せられる卵の最大数です。星の巣は、巣の種類を指定する条件でどの巣としても数えられます。翼開長の数字は一部の捕食能力やボーナスの判定に使います。
能力の色にも意味があります。白い「プレイ時」の能力は、その鳥を置いたときだけ使います。茶色い「起動時」の能力は、その生息地の行動を選んだときに使います。桃色の「手番の間に1回」の能力は、他の人の行動が記載条件を満たしたとき、自分の前の手番終了から次の手番開始までに1回だけ使えます。複数の他人が条件を満たしても同じ鳥を何回も起動しません。能力の使用は任意です。記載された対象・条件・数量を満たす場合に実行し、複数の鳥を好きな順に並べ替えて起動することはできません。
鳥を迎える行動
鳥を出すときは手札から1枚を選び、置ける生息地の左端の空き枠へ置きます。その列に対応するボード最上段へキューブ1個を置きます。餌はカードに描かれた必要数を、自分のまだ使っていない餌から支払い、共通の置き場へ返します。斜線で2種類が描かれた必要餌は、そのどちらか1種類を1個です。多色の丸は任意の餌1個です。必要な種類がなければ、任意の餌2個を、必要な餌1個の代わりに使えます。何個分でもこの交換を適用できますが、おつりはありません。餌の必要数が0なら餌の支払いはありません。
さらに置く枠に応じて卵を支払います。その生息地の1羽目は0個、2羽目と3羽目は1個、4羽目と5羽目は2個です。卵は既に自分の鳥に載っているものを好きな鳥から取って共通の置き場へ返します。餌と卵の両方を払えなければ、その鳥は置けません。卵を先に産んでから同じ手番で鳥を置くこともできません。
置いた鳥に白いプレイ時能力があれば、その鳥の能力だけを使えます。茶色や桃色の能力はこの時点では起動しません。鳥を置く行動では、同じ列にいるほかの鳥の茶色能力も起動しません。最後にキューブを鳥を置く行動の左端へ移して手番終了です。通常は置いた鳥を移動したり捨てたりできません。生息地を移動できる鳥など、能力が明示している場合だけその指示を使います。
森林で餌を得る
森林の左端の空き枠へキューブを置き、その枠に見えるダイスの数だけ餌を取ります。森林の鳥が0~5羽のとき、通常の餌獲得数は順に1、1、2、2、3、3個です。鳥が1、3、5羽の枠には、手札の鳥カード1枚を捨てて餌をもう1個得る任意交換もあります。捨てた鳥は、表向きの捨て札の束へ置きます。
餌1個を取るごとに、餌箱の中にあるダイス1個を選んで外へ出し、その面の餌を共通の置き場から自分の手元へ1個取ります。無脊椎動物と種子の両方が描かれた面なら、どちらか1個です。ダイスを外へ出すので、次の人の選択肢が変わります。複数の餌を取るときは1個ずつ選びます。
餌箱が空になったら、5個すべてを振り入れます。また、自分が餌を得ようとする時点で餌箱のダイスがすべて同じ面なら、外にあるものも含めて5個全部を振り直してから選んで構いません。1個しか残っていない場合も、全部同じ面という条件を満たします。2種類を描いた面は1種類の面として扱い、無脊椎動物だけの面とは別です。能力で餌箱から餌を取るときも、この振り直し規則を使えます。
通常の餌を得た後、キューブを左へ動かしながら森林の茶色能力を右の鳥から左の鳥へ1羽ずつ使います。条件にない鳥は使えず、使わず通過しても構いません。全部終わったらキューブを森林の左端へ移して終了です。手元の餌に所持上限はありません。
草原で卵、湿地でカード
卵を産むなら草原の左端の空き枠へキューブを置きます。草原の鳥が0~5羽なら、通常は順に2、2、3、3、4、4個の卵を得ます。鳥が1、3、5羽なら、任意の餌1個を返して卵をもう1個産めます。得た卵は、自分のどの鳥に分配しても構いませんが、各鳥の卵上限を超えられません。草原以外の鳥に載せてもよく、何羽かに分けても構いません。置き場所のない卵は取れず、手元に仮置きもしません。鳥がまだ1羽もいないと卵は置けません。その後、草原の茶色能力を右から左へ解決して終了します。
鳥カードを引くなら湿地の左端の空き枠へキューブを置きます。湿地の鳥が0~5羽なら、通常は順に1、1、2、2、3、3枚を引きます。鳥が1、3、5羽なら、自分の鳥にある卵1個を返して、もう1枚引けます。引く1枚ごとに、公開3枚のうち1枚か、裏向きの山札の一番上かを選び、手札へ入れます。山札のカードは選ぶ前に中身を見ません。続いて湿地の茶色能力を右から左へ使います。
公開カードの空きは、引くたびに補充せず、その人の手番がすべて終わってから3枚に戻します。2枚引く行動で、1枚目の補充を見てから2枚目を選ぶことはできません。手札の枚数に上限はありません。鳥の山札が尽きたら、捨て札を混ぜて新しい山札にします。これは基本版のボードです。拡張版にある、餌を払って公開列や餌箱を任意に更新する行動は使いません。
初手と次の手、能力による蓄え
例えば準備で鳥を2枚残し、餌を2個返して、種子・果実・無脊椎動物を1個ずつ持っているとします。初手で湿地の空の列を選べば、キューブ1個を置いて公開鳥を1枚手札へ加えられます。鳥は手札3枚となり、餌は3個のまま、未使用キューブは7個です。鳥カードを取る行動なので、この鳥を保護区へ置くことはまだしません。公開の空き1か所は手番終了時に補充します。
次の自分の手番、餌箱に種子の面があるとします。森林の空の列を選んで、そのダイスを1個外へ出し、種子1個を受け取れます。種子は2個、果実と無脊椎動物は各1個、未使用キューブは6個です。今は森林に鳥がいないため茶色能力はありません。こうして餌を集め、後の手番で餌コストを払える鳥を置く、という流れです。この例は特定の鳥やカードの引きに頼らず、最初から実行できます。
能力が「蓄える」と指示した餌は、その鳥のカード上へ置きます。これは手元の餌とは別で、鳥を置く費用に使えません。能力が鳥の下へカードを差し込むと指示した場合は、指定された手札や山札から裏向きに差し込みます。差し込んだカードは普通の手札にも、保護区の鳥にもなりません。鳥の下のカードと蓄えた餌は、それぞれ1個・1枚につき最後に1点です。
捕食で翼開長を調べる能力なら、指定どおり山札を公開して判定し、成功したときだけ鳥の下へ入れます。失敗した公開カードは捨てます。手元から好きな鳥を勝手に差し込んだり、指定されていない餌を蓄えたりはできません。蓄えと差し込みには卵上限を適用しません。
ラウンド目標と次ラウンド
全員がそのラウンドのキューブを使い切ったら、今のラウンド目標を数えます。生息地の印と鳥なら、その生息地にいる鳥の数です。巣と卵なら、その巣の鳥のうち卵を少なくとも1個持つ鳥の数で、同じ鳥に卵が3個あっても1羽です。卵だけを数える目標なら指定対象上の卵の総数です。今の状態で判定するので、途中で達成しても最後に卵を払っていれば数は減ります。
青の面は、目標に合う数1つにつき1点、上限5点です。緑の面は、対象の数を比べて1位、2位、3位の枠にボード記載の点を得ます。対象が0なら点は取れません。同数なら、その人たちが占める順位の点を合計して人数で割り、端数を切り捨てます。例えば1位5点と2位2点のラウンドで2人が最多なら、各3点となり、次の人は3位です。4位、5位は0点として計算します。
各自は使ったキューブ1個を目標ボードに置いて得点を記録します。0点でも1個置き、このキューブは戻しません。個人ボード上の残りのキューブを回収するので、次ラウンドで使える個数は1つ減ります。公開の鳥3枚はすべて捨てて新しい3枚に替え、開始マーカーを時計回りに渡します。手札、鳥、卵、餌、差し込んだカードは残します。餌箱のダイスもラウンドが変わるだけでは勝手に振り直しません。
最後の計算と間違えやすい点
4ラウンド目の目標まで記録したらゲーム終了です。自分の個人ボードに表向きでいる鳥の印刷点、保有するボーナスカードの条件から得る点、4回のラウンド目標の点を合計します。さらに鳥に載った卵1個、鳥に蓄えた餌1個、鳥の下のカード1枚につき1点を足します。未使用の手札や、手元に残った普通の餌には得点がありません。同点なら手元の未使用餌が多い人が勝ち、それも同数なら同率の勝利です。
例えば鳥の印刷点が24、ボーナスが6、ラウンド目標が11、卵が9個、蓄えが3個、下のカードが5枚なら、合計58点です。最後に餌が4個残っていても62点にはなりません。餌4個は同点判定だけに使います。
覚えておきたいのは、鳥を置く費用の卵はその生息地の何羽目かで決まり、卵を産む量は草原の空き枠で決まる、という区別です。卵は鳥の上限を守り、支払いは手元の餌と鳥の卵から行います。行動で起動する茶色能力は選んだ生息地だけ、必ず右から左です。能力を使って得た追加資源は、次に解決する能力の費用に使えますが、先に通り過ぎた能力へ戻ることはしません。この順序を守って、自分の保護区が少しずつ育っていくのを楽しみましょう。