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インスト

テラフォーミング・マーズ

簡易ルール

アークライト完全日本語版・基本マップ。2018年再印刷ルール+2025年セットアップ変更+公式カード訂正を反映。企業時代・ソロを別節で説明。別売拡張なし。

1–5人90–120分難易度 4 / 5

企業の開発事業で火星の気温、酸素、海洋を整えるゲーム。開発への貢献、都市と緑地、プロジェクトなどの合計得点を競います。カードの経済と火星上の場所取りが結びつきます。

01

火星で何を競うか

私たちは火星を住める星に変える企業です。気温、酸素、海洋という全員共通の三つの値を整えながら、自分の得点を増やします。気温がプラス8度、酸素が14パーセント、海洋タイルが9枚になった世代の終わりでゲーム終了です。一つの値を先に完成させても、それだけでは終わりません。勝つのは、終了時の合計勝利点が最も多い企業です。
貢献度を表す地球化指数を、ここからTRと呼びます。共通の値を実際に1段階上げるたび、自分のTRも1上がります。TRは毎世代の現金収入の基礎となり、終了時にはそのまま得点になります。ただし、上限に達した値をさらに上げようとしてもTRは増えません。
初回は基本マップで、2〜5人の基本ゲームを始めます。基本セット内の「企業時代」、1人用、任意のドラフトは、最後に通常ゲームとの差だけをまとめて説明します。別売りの拡張や別マップは入れません。

02

盤面と企業を準備する

盤を中央に置き、海洋タイル9枚を置き場へ積みます。気温の白いマーカーをマイナス30度、酸素を0パーセント、世代を1に置きます。残りのタイルと資源キューブは共通の置き場へまとめます。資源のキューブは銅が1、銀が5、金が10個分で、色そのものは資源の種類ではありません。マーカーや資源が不足したら代用品を使えます。
各自、個人ボードと自分の色のマーカーを取り、TRを20にします。個人ボードの六つの資源は、お金のメガクレジット、建材、チタン、植物、電力、発熱です。お金は以後M€と呼びます。基本ゲームでは六つすべての産出量を1にします。産出量は毎世代もらう量で、ボックスの中に置く現在の資源とは別です。産出量1だからといって、開始時に各資源を1個もらうわけではありません。
左下に赤い丸と白い三角の企業時代印があるプロジェクトを抜き、通常のプロジェクトを混ぜて裏向きの山札にします。企業時代の企業2枚も除きます。捨て札置き場を作ります。最近このゲームで勝った人を親にし、該当者がいなければ無作為に決めます。親は世代の最初に行動する人です。
初めての人は初心者用企業を1枚、通常企業を使う人は混ぜた通常企業から2枚を裏向きで受け取ります。同時に全員へプロジェクト10枚ずつを配ります。この段階では企業を公開しません。通常企業の人は、企業1枚と、10枚のうち手札に残す好きな枚数を秘密に選びます。全員が選び終えたら親から順に企業を公開し、そこにある開始資金・資源・産出量変更・初期効果を適用します。残すプロジェクト1枚ごとに3M€を払い、選ばなかった企業とプロジェクトを箱へ戻します。初心者用企業なら42M€を受け取り、10枚は全部無料で手札にします。選択後に他人の企業を見て選び直すことはできません。
企業に最初のアクションの指定があれば、第1世代の自分の最初のアクションとして実行します。開始資源と産出量は企業によって変わりますが、人数による基本の初期資源の増減はありません。

03

一世代と資源の見方

一つのラウンドを世代と呼びます。第1世代は準備でカードを受け取っているので、すぐアクションへ進みます。第2世代からは、親を左隣へ渡して世代を1進め、研究開発をし、全員がアクションを終えたら産出します。
研究開発では山札から各自4枚を取り、欲しいものを1枚3M€で買います。0枚でも4枚全部でも構いません。買ったカードを手札へ加え、残りは捨て札にします。手札の枚数上限はありません。ここで3M€払うのはカードを手に入れる料金で、実際に出す時は別に左上のコストを払います。
アクションでは親から時計回りに、自分の手番で1回か2回のアクションを行います。同じ種類を2回でも、違う種類を組み合わせても構いません。1回だけ行って次の人に渡しても、次の自分の番にはまた行動できます。何もせずパスすると、その世代ではもう行動できません。全員がパスしたら産出へ進みます。
六つの資源の使い道も確認しましょう。M€はお金、建材は建物タグのカードの支払いだけに使えて1個2M€、チタンは宇宙タグのカードだけに使えて1個3M€相当です。それぞれM€と合わせて払えますが、おつりはありません。建材やチタンを標準プロジェクトの料金には使えません。植物8個は緑地1枚、発熱8個は気温1段階に変えられます。電力はカードのコストなどに使い、残ったものは産出時に発熱へ移ります。
資源をもらう効果はボックスにキューブを置き、茶色い枠の中の産出量変更は産出マーカーを動かします。お金の産出量だけはマイナス5まで下げられ、それ以外の産出量は0未満にできません。10を超える産出量はマーカーを増やして表します。

04

七つのアクションのうち、カードを出す

行動は七種類あります。一つ目は手札1枚を出すことです。まず、そのカードのプレイ条件を確認します。酸素や気温の「以上」「以下」、特定の産出量、タグの数などが条件です。タグとはカード上部の丸い分類印で、建物、宇宙、科学などがあります。条件は出す瞬間だけを検査し、あとで条件を外れてもカードは残ります。
コストを払い、カード下部の即時効果をすべて解決します。効果で電力産出を1下げるなら、今の電力産出が1以上必要です。資源が1あることと産出量1があることは違います。原則として必要な支払いと効果を実行できなければ出せません。
ただし例外は三つです。共通の値が上限で上げられない部分、載せる対応カードがなく特殊資源を得られない部分、赤い縁で示された誰かの資源を減らす部分は、実行できなくても出せます。赤い縁の資源除去は実行しない選択もできます。これは産出量の減少を省略してよいという意味ではありません。赤縁の産出量減少は対象を選び、実行可能でなければなりません。赤縁のない効果は自分へ適用します。
緑のカードは即時効果を解決した後、タグが見えるように表向きで重ねます。赤いイベントは解決後に裏向きで重ね、タグは出した時しか有効ではありません。青いカードは継続効果やアクションが見えるよう表向きで置きます。動物や微生物などの特殊資源は、個人ボードでなく、その資源を扱うカードの上に載せます。カード上の資源を数える効果は、特記がなければそのカード上だけを数えます。
割引などの継続効果は重なりますが、支払いは最低0です。今出したカード自身のタグも、対応する効果では数えます。同時に複数の効果が起こったら手番の人が順序を決めます。カード固有の条件や能力は記載内容を適用し、これから説明する通常の値や配置を変える指示があれば、その指示を優先します。

05

残り六つのアクション

二つ目は盤にある標準プロジェクトを一つ実行することです。パテントの売却は手札を好きな枚数捨て、1枚につき1M€を得ます。発電所の設置は11M€で電力産出を1上げます。小惑星の誘引は14M€で気温を1段階上げます。帯水層の解放は18M€で海洋1枚を置きます。緑地化は23M€で緑地1枚を置き、可能なら酸素を1上げます。都市化は25M€で都市1枚を置き、M€産出を1上げます。どれも必要なコストと配置条件を満たせば、同じ世代に何度でも行えます。実際に共通の値を上げた分だけTRも上げ、タイルの配置ボーナスも受け取ります。
三つ目は称号の獲得です。条件を満たした時に8M€を払い、自分のマーカーを置きます。造星者はTR35以上、総督は自分の都市3枚以上、緑化匠は自分の緑地3枚以上、建設師は有効な建物タグ8個以上、創案主は獲得時に手札16枚以上です。一つの称号は一人だけ、五種類のうちゲーム全体で三つまでです。獲得した称号は1個5点です。
四つ目は褒賞の設立です。現在その条件で首位でなくても設立できます。全員合わせて最初の褒賞は8M€、二つ目は14M€、三つ目は20M€で、五種類から合計三つまで。一種類を重複して設立できません。開拓王は自分が所有する地図上のタイル数、銀行王はTRを除くM€産出量、科学王は有効な科学タグ数、温熱王は発熱資源数、採掘王は建材とチタンの資源合計で比べます。誰が設立したかと、最終的に誰が点をもらうかは別です。
五つ目は青いカードや企業のアクションです。赤い右向き矢印の左側を払い、右側を実行し、使用済みマーカーを載せます。そのカードのアクションは一世代に一度だけ。赤矢印のない継続効果にはこの一度制限はありません。
六つ目は植物8個を払って緑地1枚を置くこと。七つ目は発熱8個を払って気温を1段階、つまり2度上げることです。酸素や気温が実際に上がればTRも増えます。植物と発熱の変換は、資源があれば同じ世代に何度でも別アクションとして行えます。

06

タイルの置き方と途中の特典

どのタイルもすでに埋まったマスには置けません。青い海洋予定地は原則として海洋だけ、三つの特定都市予定地は対応するカードだけが使えます。通常の都市や緑地はそれ以外のマスに置きます。
海洋は青い予定地へ置き、誰の所有物にもせず、置いた人のTRを1上げます。緑地は置ける場所がある限り、自分が所有する他のタイルに隣接させます。自分のタイルがないか、隣に置ける場所がない時は、合法な好きな空きマスを選べます。緑地には自分の色を置き、酸素を1パーセント上げます。酸素がすでに14パーセントなら、緑地は置けても酸素によるTRは増えません。
都市はほかの都市に隣接させられません。指定位置へ置くノクティス市は例外です。都市と茶色い縁の特殊タイルには自分の色を置きます。カードが特殊な配置制限を定めるなら、それも満たします。
置いたマスに植物、建材、カードなどの印があれば、そのボーナスをすぐ受け取ります。新しく置いたタイルの隣に海洋があれば、海洋1枚につき2M€を得ます。海洋を別の海洋に隣接させてももらえます。海洋二枚の隣なら4M€です。
酸素を8パーセントにした時は気温をもう1段階上げます。気温をマイナス24度とマイナス20度にした時は、それぞれ発熱産出を1上げ、0度にした時は海洋1枚を無料で置きます。実際に上がった気温や置いた海洋の分もTRを増やします。カードで一度に数段階を上げて途中の特典を通過した場合も、到達した特典は受け取ります。

07

数字を使った最初の手番と産出

初心者用企業なら開始時は42M€、TR20、気温マイナス30度です。最初の手番に標準プロジェクトの小惑星の誘引を1回使って14M€払うと、現金は28、気温はマイナス28度、TRは21です。1回だけで手番を渡してもパスにはなりません。他の人が気温を変えなかったとすれば、次の自分の手番にもう14M€払うと現金14、気温マイナス26度、TR22です。この段階ではまだ発熱産出の特典を取っていません。これは行動の練習で、最善手の推奨ではありません。
全員がパスしたら産出です。まず、手元に残る電力を全部発熱へ移します。その後で、新しい電力も含め、各資源を産出量どおりに受け取ります。現金だけはTRとM€産出量の合計です。先ほどの例でほかの行動も変化もなければ、22+1で23M€を受け取り、現金は37になります。建材、チタン、植物、電力、発熱を1個ずつ受け取ります。今得た電力1個は、この産出で直ちに発熱には変えません。使用済みの青アクションのマーカーを外し、次の世代に備えます。

08

終了、得点、同点

三つの共通の値が完成しても、そこで即座に手番を止めません。その世代を全員のパスまで続け、最後の産出も行います。その後、手番順に各自、植物8個で置ける限り最後の緑地を置きます。配置ボーナスと関連効果は適用しますが、酸素はすでに上限なので、酸素によるTRは増えません。
得点はTR、獲得した称号1個5点、設立された褒賞、地図、出したカードを足します。褒賞はそれぞれ首位5点、次席2点で、2人戦では次席の点はありません。首位が複数なら全員5点で、次席はなし。単独首位の下で次席が複数なら、その全員が2点です。
自分の緑地は1枚1点。自分の都市は、隣接する緑地1枚につき1点で、緑地の持ち主は問いません。海洋は所有しないため開拓王の枚数に入れません。カードは印刷された勝利点と、カード上の資源やタグに応じた点を計算します。赤いイベント自身の点も数えますが、伏せたイベントのタグは数えません。未使用の手札は0点です。
例えばTR38、称号1個、褒賞首位1個、自分の緑地3枚、自分の都市二つがそれぞれ緑地3枚と2枚に接し、カード合計8点なら、38+5+5+3+3+2+8で64点です。最多得点が同じなら、その人たちの残ったM€が多い方の勝ちです。この資料ではさらに同額だった場合の次の判定条件は定めていません。

09

企業時代、1人用、任意のドラフト

企業時代を選ぶなら、赤丸白三角印のプロジェクトと企業2枚を追加し、六資源の初期産出量を1でなく0にします。企業による増減はその後で適用します。通常の行動や勝敗は同じで、初回の基本ゲームと混ぜて初期産出量を決めないようにしてください。
1人用では必ず企業時代を使い、初心者用でない企業1社を自由に選びます。TRは14、産出は0から企業の効果を適用し、称号と褒賞は使いません。最初の手札を選ぶ前に中立の都市2枚と緑地2枚を準備します。山札1枚を公開してコストの数を使い、左上のウラニウス円錐丘から左から右、次の行へと配置可能なマスだけ数え、その位置に中立都市1枚を置きます。もう1枚を公開して、右下のアルギル平原から逆向きに数え、二つ目の中立都市を置きます。さらに1枚を公開し、最初の都市の左上隣から時計回りに、配置できないマスを飛ばしてコストの数を数え、中立緑地を隣接配置します。同じ方法でもう1枚を公開し、二つ目の都市にも緑地を置きます。数えた4枚は捨て札です。中立タイルの配置では酸素、TR、配置ボーナスは増やしません。タルシス共和国なら、この火星上の都市2枚についてM€産出を2上げます。
資源や産出を他人から減らすカードは、中立の相手から減らせます。手番相手はいませんが、青アクションは世代ごとに一度です。1人用は必ず第14世代終了時に判定し、それまでに三つの共通の値を完成させるのが勝利条件です。最後の植物変換で足りない酸素を補って成功にすることはできません。成功した時だけ通常の最終緑地配置と得点計算を行い、高得点を目指します。
任意のドラフトは第2世代以降の研究開発だけを置き換えます。4枚から1枚を選んで確保し、残りを隣へ渡すことを繰り返し、最後の1枚を受け取ります。偶数世代は左へ、奇数世代は右へ渡します。揃った4枚から、通常どおり1枚3M€で買うものを選びます。第1世代の開始手札はドラフトしません。

10

最後に間違えやすい点

手札に買う料金と出す料金は別、産出量と今ある資源は別です。1アクションだけで手番を終えるのはパスではありません。青い矢印アクションはカードごとに世代1回ですが、標準プロジェクトは何度でも使えます。上限の共通値からTRは増えず、都市を置くだけでも通常TRは増えません。カード固有効果がある場合だけ、その効果を追加します。
古い日本語カードには訂正があります。タルシス共和国の産出増加は「火星上」の都市だけです。国連火星動議のアクションは、自分のTRが上がったその世代で3M€を払い追加TR1を得るもので、TRが上がるたび自動で払う能力ではありません。物理学総合研究所の終了点は、そのカード上の科学資源1個につき2点です。これらを直した上で企業とカードを扱います。