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インスト

オルレアン

簡易ルール

2014年基本ゲーム/2~4人。2023年以降の5人版・拡張・プロモを除外

2–4人90分難易度 3.7 / 5

袋に加える従者の職業を選び、引いた人々を組み合わせて雇用、交易、研究、奉仕を行う戦略ゲーム。商品と貨幣を集めながら、市民と取引所の価値を発展で高める。2~4人の旧基本ゲームを対象とし、拡張は含まない。

01

何を目指すゲームか

私たちは中世フランスの有力者となり、従者を雇い、商品を集め、街を発展させます。従者とは職業の描かれた丸いタイルです。自分の袋から引いた従者を施設に配り、必要な職業がそろった施設の仕事を実行します。雇った従者は袋に増えるので、袋の中身そのものを育てるゲームです。

18ラウンドが終わったら、貨幣、商品、市民、建てた取引所を得点に換算し、合計が最大の人が勝ちます。市民と取引所には、発展の進み具合に応じた倍率が掛かります。人を増やすだけでなく、何を得点源にするかも考えていきましょう。今回は2~4人の基本セットだけを使います。

02

共通の準備と人数差

大きな地図の盤と、従者を公共の仕事へ送り出す奉仕ボードを並べます。従者は農夫、船乗り、職人、商人、騎士、学者、修道士の7職です。個人色の印のない従者を職業別の供給へ、歯車の絵の技術タイルをその供給へ置きます。商品は穀物、チーズ、ワイン、羊毛、錦織物の5種類です。

3人なら供給から農夫・船乗り・職人・商人を各2枚、騎士・学者・修道士を各3枚、商品を無作為に6枚除きます。2人なら前の4職を各4枚、後の3職を各6枚、商品を無作為に12枚除きます。使わない個人色の従者も箱へ戻します。4人なら除きません。

商品を裏向きで混ぜ、地図の道と水路の商品マスへ1枚ずつ表向きに置きます。3人では「4」、2人では「3」「4」と印刷されたマスを空け、残りの商品は左側の供給に種類別で置きます。市民14枚のうち13枚を、盤と奉仕ボードの市民の絵のマスへ1枚ずつ置き、余る1枚は脇に置きます。これは最後の取引所最多賞です。

施設タイルは裏面のⅠとⅡで分け、全員が表を確認できる供給にします。砂時計のイベント18枚は、色の薄い巡礼1枚を取り分け、残り17枚を混ぜて裏向きの山にし、巡礼を一番上へ戻します。貨幣も共通の供給にします。

03

個人の準備と盤の読み方

各自、個人ボード、袋、同色の商人コマ1個、取引所10個、目印の立方体7個、5コインを受け取ります。商人コマは地図のオルレアンに置きます。7個の目印は、6本の職業トラックと発展トラックの一番左へ1個ずつ置きます。職業トラックはこれまでの雇用回数を記録する列で、袋に今何人残っているかを数える列ではありません。

自分の色の印が付いた農夫・船乗り・職人・商人を1枚ずつ、個人ボード下の待機場所である市場へ置きます。最初の袋は空です。市場は通常8人まで置けます。雇ったばかりの人も使用済みの人も袋へ行き、次に引くまでは市場に来ません。最年少が親タイルを持ち、その人から時計回りに仕事をします。

04

1ラウンドの流れ

毎ラウンド、まず親がイベントを1枚公開します。巡礼以外は仕事の後で処理します。次に農夫トラックを比べ、単独で最も進んだ人は1コインを得て、単独で最も遅れた人は1コインを払います。該当順位が同点なら、その受取りや支払いはありません。2人では遅れた人の支払いだけを行いません。

次は従者を引きます。騎士トラックに示された人数まで、袋を見ずに引いて市場へ置きます。最初の上限は4人ですが、初回は既に4人が市場にいます。市場の空き以上は引けず、少なく引いても構いません。代わりに引く人数を1人減らすごとに、以前施設に置いた従者1人を市場へ戻すこともできます。袋の中身は普段確認できますが、引く前にはよく混ぜます。

続く計画では、市場の人を施設の同じ職業の丸へ配ります。必要な丸がすべて埋まると、その仕事が可能になります。何ラウンドか掛けて埋めてもよく、人を市場に残しても構いません。置いた人を計画中に別施設へ使い回すことはできません。全員が計画を終えたら、親から時計回りに1回ずつ、準備済みの仕事を1つ行うかパスします。仕事に使った人は袋へ戻します。次の周回に別の仕事をしてよく、全員パスで仕事の時間が終了します。一度パスした人はそのラウンドへ復帰できません。行わなかった施設の人は、そのまま次へ残ります。イベントを処理した後、親タイルを左隣へ渡して次のラウンドです。

05

人を雇う仕事

施設の丸1つにつき、その職業の人が1人必要です。まず農場は船乗りと職人を使います。供給の農夫1枚を袋へ入れ、農夫トラックを1マス進め、着いたマスの商品を1枚受け取ります。

村には農夫・船乗り・職人を1人ずつ使い、船乗り・職人・商人のうち1職を選んで1人雇い、その職のトラックを1マス進めます。船乗りなら着いたマスのコイン数を得ます。市民のあるマスへ最初に着いた人は、その市民をコインの代わりに取ります。職人なら技術タイル1枚を受け取りますが、このラウンドの仕事にはまだ使いません。商人なら施設タイル1枚を選び、自分の追加施設にします。最初の商人の雇用ではⅠだけ、2回目以降はⅠかⅡを選べます。

大学には農夫・職人・商人を使います。学者を1人袋へ入れ、学者トラックを1マス進めて、そこに書かれた数だけ発展を進めます。城には農夫・船乗り・商人を使い、騎士1人を袋へ入れて騎士トラックを進めます。次のラウンドから引ける人数は表示の4、5、6、7、7、8の順に増え、最初に市民マスへ到達した人はその市民も受け取ります。修道院には学者と商人を使い、修道士1人を袋へ入れます。修道士には対応する雇用トラックも追加報酬もありません。巡礼のラウンドは修道士を雇えません。

職業トラックの最終マスへ達している場合、または必要な従者の供給が空の場合、その人を雇う仕事はできません。雇用で得る人は直ちに働くのでなく袋へ入ります。

06

修道士と技術

修道士は、通常の施設で他の職業の代わりに置ける万能の従者です。ただし逆はできず、修道士専用の丸には修道士だけを置きます。後で説明する奉仕では万能扱いできません。

歯車の技術タイルは、人の代わりに丸を永久に埋めます。職人から受け取ったら自分がパスした後で設置します。最初の1枚は必ず農夫の丸へ、2枚目以降は修道士以外の丸へ置けます。1施設に1枚までで、元から人1人だけで動く施設には置けません。置き終わったら移動できず、仕事をしても袋へ戻しません。つまり以後は残りの人だけで、その施設を繰り返し動かせます。

07

地図の移動、取引所、発展、奉仕

船の仕事は学者・船乗り・騎士を使い、地図の商人コマを青い水路1本の先の隣町へ動かします。馬車は学者・商人・騎士を使い、茶色い道1本を進みます。通った道や水路に商品があれば1枚取り、自分の手元へ置きます。複数あっても1枚だけで、商品がなくても移動できます。

ギルドには学者・職人・騎士を使い、現在いる町へ自分の取引所を1個建てます。通常は誰のものでも既に取引所のある町へは建てられません。オルレアンだけは各自1個ずつ建てられます。写字室には騎士と学者を使い、発展を1マス進めます。発展の目印がコインのマスへ着くか通過するとその額を得て、市民へ最初に着くか通過した人は市民を取ります。金色の星の数が「発展度」で、最初は1です。星へ到達するごとに更新され、イベント収入と最終得点の倍率になります。

市庁舎には1人か2人を用意します。1回の仕事で、その一方または両方を奉仕ボードの同じ職業の空き丸へ送ります。1人ごとにその事業の1~3コインを受け取り、運河整備なら1コインか発展1マスを選びます。最後の空きを埋めた人は、その事業の市民も獲得します。送った人は永久にそこへ残り、袋には戻りません。修道士による職業の代用はできず、最初に受け取った自分の色付き4人は市庁舎にも奉仕にも送れません。

08

追加施設の仕事と常時効果

追加施設も、そこに描かれた人を計画でそろえて動かします。商品を作る施設では、干し草置き場は農夫1人で穀物1枚、チーズ工房は農夫2人でチーズ1枚、ワイン醸造所は農夫と商人でワイン1枚、羊毛工房は船乗りと商人で羊毛1枚、仕立屋は学者と商人で錦織物1枚を供給から取ります。その商品の供給が空なら実行できません。

船会社は船乗り1人で発展1マス、醸造所は修道士1人で2コイン、風車は職人2人で2コインと発展1マス、図書館は騎士と学者で発展2マスです。薬局はどの職業でも1人を使い、1~3コインを払って同数の発展を進めます。地下酒場は修道士と学者で4コイン、会計事務所は学者2人で自分の建設済み取引所1個につき1コイン、病院は船乗りと学者で現在の発展度と同数のコインを受け取ります。荷馬車は商人と騎士で、道1本の移動と商品1枚の獲得を行います。

薬草園は人を置かない常時効果で、船乗りを農夫・職人・商人の代わりに使えます。学校も常時効果で、学者を修道士以外の職業の代わりに使えます。聖具室に修道士1人を置いておけば、イベント処理時にその人を袋へ戻すことで、そのラウンドの不利なイベントを受けずに済みます。

研究所は学者と職人で技術1枚を得ます。通常の設置制限に従い、研究所自身にも置けます。火薬塔は従者を引くときの市場を2枠広げます。そこへ引いた1~2人は計画で施設へ送るか、仕事の時間に直接奉仕へ送れます。2人を一度に送っても1仕事です。色付きの初期従者を奉仕へ送れない点は同じです。

浴場は農夫1人で袋から3人を引き、そのうち置ける2人までをすぐ施設の丸へ置きます。浴場自身へは戻せません。残りと浴場に使った農夫を袋へ戻します。人を追加配置できるのはこの効果のためで、普通の仕事の途中に市場の人を追加配分できるわけではありません。

09

イベントと不足時の処理

イベントは6種類が各3枚あります。巡礼はそのラウンド中、修道士の雇用を禁止します。臨時収入では発展度と同数のコインを受け取り、交易日では建設済み取引所1個につき1コインを受け取ります。

収穫では穀物・チーズ・ワインのどれか1枚を商品供給へ返します。食料がなければ5コインを払います。税金では自分の商品を全部数え、3枚ごとに1コインを払い、端数は切り捨てます。ペストでは袋から無作為に1人引き、供給へ返します。初期の色付き従者を引いた場合は袋へ戻し、誰も失わずにそれで終了です。人を失っても職業トラックは後退しません。日本語旧版ではイベントの絵の誤りがあるので、タイル上の文字で種類を判別します。

支払いが足りないときは、足りない1コインにつき、建設済みか手元の取引所1個、商品1枚、追加施設1枚、技術1枚、袋から無作為に引いた初期色付き以外の従者1人、または発展1マスを失って補います。組合せは自由です。発展を下げる場合は、コインのマスへ着いたり越えたりできません。色付き従者を引いたら戻して引き直します。失った物はゲームから除き、発展以外は取り戻せません。必要なだけ実行します。

従者・技術・商品は有限です。なくなった物を得る仕事はできませんが、収穫やペストで供給へ戻れば再び得られます。貨幣が一時的に供給切れなら、その時点では受け取れません。

10

最初の一手から次の計画へ

最初の巡礼を公開すると、農夫トラックは全員同点なので誰もコインを動かしません。市場の初期4人のうち、船乗りと職人を農場の丸へ置いてみましょう。農夫と商人は市場に残せます。自分の仕事の番に農場を動かすと、供給の農夫1人と使った2人が袋へ入り、農夫トラックが最初のマスへ進み、その穀物1枚を得ます。以後パスすれば、それでこのラウンドの仕事は終了です。巡礼なので、仕事後の追加徴収はありません。

次のラウンドには袋の3人までを引け、市場に残した農夫と商人も使えます。例えば農夫・職人・商人を大学へ配れば、学者1人を袋へ入れ、学者トラック最初の報酬で発展1マスを進められます。別の後半例として、船の準備とギルドの準備が両方できていれば、先に船で水路の隣町へ移動して商品1枚を取り、次の自分の仕事でそこへ取引所を建てられます。逆順なら、まだ出発地での建設になります。仕事の順序にも意味があります。

11

終了、計算、間違えやすいこと

18枚目のイベントのラウンドを最後まで行い、建設済み取引所の数が単独最多の人へ、準備で脇に置いた市民1枚を渡します。同数最多なら誰も取りません。盤上に残る市民をまとめて配るのではありません。

1コインは1点、商品は穀物1点、チーズ2点、ワイン3点、羊毛4点、錦織物5点です。建設済み取引所の数と獲得市民数を足し、現在の発展度を掛けて、これらに加えます。手元の未建設取引所や従者の人数そのものは点になりません。例えば12コイン、穀物2枚、ワイン1枚、羊毛1枚、取引所5個、市民2枚、発展度4なら、12+2+3+4+7×4で49点です。同点なら発展トラックでより先へ進んだ人が勝ち、そこも同じなら同率勝利です。

最後に確認です。計画と仕事は別の時間です。人を雇ってもすぐ市場へ出せません。1回の仕事を終えたら他の人へ順番を渡します。技術は使っても残り、パスはそのラウンドの仕事終了宣言です。人数を増やすこと、必要な人を引ける袋にすること、最後に価値の高い物を残すことを組み合わせていきましょう。