インスト
デクリプト
簡易ルール基本ゲーム。すごろくや日本語版の製品情報とLe Scorpion Masqué公式英語ルール2019年9月20日版を参照。2023年新版の日本語キーワード・説明書全文との同一性は未照合。拡張なし。
味方には伝わり、相手には読まれにくい連想ヒントを考える暗号のチーム戦。同じ番号に積み重なるヒントを記録するうち、見えない相手のキーワードの輪郭が浮かびます。
味方に通じ、相手には通じない暗号を
私たちは2チームに分かれて、3つの数字を順番どおり味方に伝えます。ただし数字そのものは言えません。自分たちだけに見える4つのキーワードを使い、その言葉から連想できるヒントで伝えます。相手も同じヒントを聞いて、数字の並びを盗み聞きします。
相手の並びを全部当てると、盗聴成功のチップを1枚もらい、2枚で勝利です。反対に、味方の並びを間違えると伝達失敗のチップを1枚受け取り、2枚で敗北です。1つの数字が合っただけでは成功しません。3つ全部が順番まで合う必要があります。通常は4〜8人でこの対抗戦をします。3人の場合だけ役割と勝敗が変わるので、最後にその変更をまとめます。ここでの説明は公式英語基本ルールに基づき、レーザードライブなどの拡張は使いません。
秘密の4語と記録の準備
できるだけ同人数の2チームに分かれ、同じチームは机の同じ側に座り、相手と向かい合います。各チームは白か黒のついたてを1組取り、キーワードカードを上から4枚引いて、1番から4番の窓へ1枚ずつ差し込みます。相手には見せません。この4語と番号の対応はゲームの最後まで変えません。カードの別の面の語を先に読んだり、キーワードカード全体を混ぜたりする必要はありません。
ついたてと同じ色の秘密コードカード24枚を混ぜ、伏せた山にします。これは各回に伝える数字の指示です。各チームは記入シート1枚と筆記具を用意します。白側には白チームのヒント、黒側には黒チームのヒントを書き、相手のヒントも記録できるようにします。砂時計と2種類のチップは中央に置き、最初は誰もチップを持ちません。
1回をラウンドと呼び、両チームが1回ずつ暗号を伝えたら1ラウンドです。各チームで最初の出題者を1人決め、その後はチーム内で順番に交代します。出題者だけが秘密コードを見て、味方のほかの人が解読します。
ヒントを作るときの約束
両チームの出題者は、それぞれ自分の秘密コードの山から1枚引き、誰にも見せずに読みます。例えば3・4・1なら、3番の語へのヒント、4番へのヒント、1番へのヒントの順に、合計3つ考え、今のラウンドの記入欄へ書きます。ヒントは1語でも文でもよく、3つの区切りがはっきりしていなければいけません。
使ってよいのはキーワードの意味につながるヒントです。文字数、頭文字、発音、ついたての何番目かを表すヒントは禁止です。キーワードそのものや別言語への翻訳も、ほかの番号のヒントにする場合を含めて使えません。『私たちが今朝食べたもの』のような仲間だけの私的な情報も使えません。公開されている知識なら、知らない人のいる難しい題材でも使えます。同じヒントはそのゲームで繰り返し使えず、読み上げた後の変更・付け足しは禁止です。求められたら表記を明らかにし、味方へ伝える情報は必ず相手にも同じように伝えます。
通常は言葉で遊びますが、全員が望めば、鼻歌や身振りのヒントも認められます。その場合も意味に基づくこと、両チームに同じ情報を与えることは変わりません。時間が長くなりすぎる場合は、片方が書き終えたら30秒の砂時計を返し、もう片方も砂が落ちきるまでに書き終える方式にできます。間に合わないと、3つそろわないまま出題することになります。
白の出題、両チームの予想、答え合わせ
両出題者が書き終えたら、先に白チームの出題者が3つのヒントを順に全員へ読み、味方にシートを渡します。黒チームもそのヒントを自分たちのシートの白側へ記録します。出題者以外の人は、各チーム内で相手に聞こえないよう相談し、ヒントに対応すると考えた番号を予想欄へ3つ書きます。出題者は表情や相づちで助けてはいけません。
両チームが予想を確定したら、まず黒チームが盗聴の予想を声に出し、その後、白チームが味方の解読結果を声に出します。それから白の出題者が秘密コードを公開します。ただし第1ラウンドは手掛かりの蓄積がないため、黒チームの盗聴予想は行いません。味方の解読と答えの公開、記録は第1ラウンドから行います。
第2ラウンド以降、黒の予想が3つとも順番どおり合えば黒に盗聴成功1枚。外しても黒への罰はありません。白の解読が1か所でも違えば白に伝達失敗1枚。白が合っても報酬はありません。この2つの判定は別々なので、黒が成功し、同時に白が失敗することもあります。
シートには正解の番号を予想とは別の欄へ書きます。さらに下の1〜4番の欄へ、対応する番号ごとに今回のヒントを追記します。相手のキーワードは見えなくても、同じ番号のヒントを縦に読み返せば意味の共通点を探せます。
初手と次のラウンドの見え方
具体的に、公式英語ルールの練習例を日本語で読み替えてみます。練習用の4語が1番『黒』、2番『トンボ』、3番『カクテル』、4番『ソンブレロ』で、出題者が3・4・1を引いたとします。実際の日本語製品にこの4語がそろうという意味ではありません。出題者が『ロングアイランド・アイスティー』『サボテン』『バットマン』と順に言えば、味方は飲み物から3番、メキシコを連想して4番、黒い姿から1番、と読んで3・4・1を確定できます。第1ラウンドなら相手の盗聴はありません。味方が正解すれば失敗チップも増えません。
続いて黒チームの出題を、今度は白が盗聴する側として同じ順に処理します。第1ラウンドはこの側も盗聴なしです。両方の出題を終えるまで、途中で勝敗を決めてはいけません。
続ける場合は、両チームとも使った秘密コードカードを自分の山へ戻して混ぜ、出題者を次の人に交代します。同じコードを再び引くことはありますが、ヒントは新しく考えます。次の回で『黒』への別の意味のヒントを出すと、相手は前回の『バットマン』とその新しいヒントを合わせて1番の語を推理できます。相手がキーワードそのものを確定する必要はなく、今回のヒントの番号と順番を当てれば盗聴成功です。
終了と同時成立の処理
白と黒の両方の出題が済んだラウンドの最後に、成功2枚のチームがあればそのチームの勝ち、失敗2枚のチームがあればそのチームの負けを確認します。どちらもなければ次へ進み、最大8ラウンドで終わります。
両チームが同じラウンドで成功2枚に達した場合、両チームが失敗2枚に達した場合、あるチームが成功2枚と失敗2枚を両方持つ場合、または8ラウンドが終わっても決着しない場合は、特別な判定にします。各チームの成功チップを1枚につきプラス1、失敗チップを1枚につきマイナス1として合計し、高いチームが勝ちます。それも同点なら、両チームが相手のキーワード4語を推測して答え、正しく当てた語の多いチームが勝ちます。なお同じなら引き分けで勝利を分かち合います。
3人なら2人対1人
3人のときは、2人を暗号を伝えるチーム、残り1人を盗聴者にします。暗号側だけがついたて1組、キーワード4枚、同じ色のコードの山、シートを使い、盗聴者は自分のシートだけを使います。暗号側の2人は交代で出題者を担当します。1回に暗号側の出題だけを行い、盗聴者はコードを引いたり出題したりしません。
予想して公開する流れは同じですが、暗号側が味方の解読を失敗したときも、失敗チップの代わりに盗聴者へ成功チップを1枚渡します。盗聴者自身が正しく盗聴したときも1枚です。第1ラウンドに盗聴できない点は同じで、暗号側の伝達失敗なら第1ラウンドでも盗聴者に1枚渡ります。最大5ラウンドで、盗聴者が2枚獲得したら盗聴者の勝ち。第5ラウンドを終えても2枚に達していなければ暗号側2人の勝ちです。通常の8ラウンド制や通常の引き分け判定は、この3人戦には使いません。